医療法人 アリスバンビーニ小児歯科 理事長 丸山 進一郎

■東京都品川区南大井
■埼玉県朝霞市
本町
■小児歯科

理想的な小児歯科医療を 目指して 〜患者さんの立場で〜

 昭和50年代の子どもたちの歯・口の状態は惨憺たる状態で、「むし歯の洪水の時代」と言われていました。その後、昭和53年に「歯科」だけでなく、「小児歯科」も標榜できるようになり、小児歯科を目指す歯科医師たちが増えてきました。その結果、子どもたちの歯・口は目覚しくきれいになってきました。
 そして、私たちは本来の小児歯科ができるようになってきました。つまりそれは、全身の健康と同じように成長発育や機能の発達の管理指導、病気の予防などです。私たちは、「一人でも多くのお子さんたちに理想の小児歯科の恩恵に預かれるように」をエネルギーに頑張ってきました。
 そこでの医療哲学は、『より早く・より安く・確実に』であり、さらに『自分がされたくないことは、患者さんにしない』であります。これは、小児歯科に限ったことではなく、医療の原点であると確信しています。
 最近、院内感染の問題や医療事故の問題が報道を通じて見聞きしますが、医療従事者が「自分がされたくないことは、絶対自分はしない」と言う姿勢で仕事をしていれば、防げることだろうと思います。
 その結果、患者さん方は心地よく医療を受け、早く、安く感じ、治療後の効果も実感できるように私たちは努力しています。感謝される歯科医療を目指しています。
小児歯科と一般歯科の違い
 来院するお母さん方からよく聞く話ですが、看板には『小児歯科』と書いてあり、信頼して行ったのに「何か変?」とお母さんが感じる歯科医院が多いそうです。それは、看板には自由に書けるからで、『子どもは拒否せず、診ますよ。』という意味で『小児歯科』と標榜している歯科医院が多いからです。
 全国で『小児歯科』と標榜している歯科医院は25,000件あり、『一般歯科』と併記されている所がほとんどです。日本小児歯科学会で『認定医』は約1,700名で、全国小児歯科開業医会に所属している会員は385名です。単科標榜(『小児歯科』だけというところ)は全国で約400件ぐらいでしょうか。残念ながら全国どこにでもあるという状態ではありません。もっと多く、『小児歯科専門歯科医院』が増えればと願っています。では、「小児歯科専門」と「一般歯科」の違いはどこにあるのでしょう?私には、こんなエピソードがあります。
 私が開業した時、叔母たちは「小児歯科って治療法が違うの?あなたは大人の歯は治療できないの?」と自分たちは治療してもらえないのかとばかりに質問されました。若かった私は、テレもあり「治療法はさほど変わるわけではないけど、子どもしか診ないから小児歯科なんだよ」と答えていました。しかし、臨床10年程した頃から確信を持って「大人の歯医者さんは患者さんが今抱えている病気や問題点を治療、解決するばかりで、例えば、穴があれば詰めたり、歯が抜けていれば入れ歯を入れたりするのです。でも、小児歯科はそればかりでなく、その子の3年後、5年後、大人の口になった時のことまでを考えながら診るのです。」と私は言います。
 そして私はそれを実行してきました。ですから高校生になっても、大学生でも、社会人になっても「他の歯医者に行きたくない!」といって通院してくる人たちがいます。私自身には孫はいませんが、「自分の子どもをみて下さい」といってくる元患者さんが最近増えてきました。「オジイチャンになった気分!!」
子どもはなぜ歯科治療で泣くのでしょう?
 お母さんはお子さんの絶対の信頼を得ています。そのお母さんが不安を持って歯科医院に来ると、お子さんは自ずと泣いてしまいます。お母さんが信頼している歯科医師に見てもらうと不思議にお子さんも泣かずにできます。子どもはしっかり感じ取るのです。
 また本来は、子どもにとって「はじめての歯医者さん」は何をどのようにするのかは知りません。お医者さんだから何か怖いと思うかもしれません。しかし、そこでやさしい眼差しとやさしい言葉かけがあれば、そして、階段を一歩一歩上るように一つ一つ教えてあげれば(2歳以上の子どもであれば)パニックを起こすことはほとんどありません。
 子どもが歯科治療で泣くのは、何をどうしたらいいのか分からなくなるパニックを起こして泣くのです。例えば「そこのコップで、口をゆすいで!」と言ったら、ほとんどの子どもはキョトンとしています。それは、家にあるコップが多くはガラスでできていたり、キャラクターの付いたプラスチックのコップだからです。金属や紙コップは始めて見るかもしれません。まして「ゆすいで!」と言われても「ブクブクしてごらん!」と言われなければ分かりません。何度も言われればパニックを起こしてしまいます。
 また、口を開けてすぐに機械を口に入れて、空気が出てきたり、水が出てくれば、子どもはビックリします。一つ一つ説明をしてやり、実際に手のひらで試して見せてやれば、「ああこんなものかー」と分かってもらえます。
一般歯科の先生よりは小児歯科の先生の方が、その辺は心得ています。「小児歯科」は子どもの泣き声ばかりかと思っている方が多いのですが、意外と静かです。
最近のお母さんの傾向
 お母さんばかりではありませんが、昭和50年代に生まれ、育った方々は、豊かな日本の物質文化のもと、生活する中で大きな困ったことの経験が余りありません。洗濯は自動洗濯機がしてくれ、乾燥までしてくれます。お米もとぎさえすれば電気炊飯器が火加減せずお米を炊いてくれます。唯一、育児は自分の思うようにはいきません。
最近のお母さんの傾向は、育児には自信がなく、情報はたくさん持っているのですが、自己決定ができなく、混乱しているお母さんが多いように感じます。一人一人の子どもが違うように、育児もひとつの方法ではうまくいかないのです。
小児歯科医は一人一人のお母さんの悩みを聞き、解決する術のアドバイスをしてくれます。
 また、最近のお母さん方の小児歯科に対しての大きな関心事は、歯並びやかみ合わせのことです。小児歯科は、歯を抜かず、顎の成長発育を管理しながら、整えていく小児矯正を行なっています。一般矯正のように歯を抜かなくては限界がありますが、一度ご相談してみてください。



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