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頭痛を経験したことのない人はいないぐらい、頭痛というのは日常的によく見られる症状です。しかし、頭痛が続くと何となく不安になってくることもよくあるのではないでしょうか。今回は、頭痛について述べてみることにいたしましょう。
1.頭痛の分類
頭痛というのは大きく分けますと、機能性のものと器質性疾患によるものとの二つが存在します。
先ず、機能性の頭痛は、いわゆる頭痛症と呼ばれる、片頭痛症や筋緊張型頭痛症などが代表であり、特に頭蓋内に明らかな異常がないにもかかわらず頭が痛くなる疾患です。これに対して器質性疾患による頭痛は、例えばくも膜下出血や脳出血などの脳卒中に引き続いておきる頭痛や脳腫瘍によって引き起こされる頭痛、さらには風邪や副鼻腔炎などの炎症によって引き起こされる頭痛などがあてはまります。つまり、脳や脳以外に明らかな原因があり、これによって二次的に頭痛が引き起こされるものです。
頭痛のうちの多くのものは、救急処置のいらないものですが、器質性疾患による頭痛には救急処置をを要するものが含まれており、今までに感じたことのない様な頭痛を経験したときには、一度専門医の診察を受けてみる必要があります。
2.機能性頭痛
機能性頭痛の代表的な二つの頭痛症について述べてみます。まずは片頭痛症ですが、一般には拍動性のの激痛が発作性に出現し、時には前兆として目がまぶしくなったりした後、急に頭が痛くなったりすることもあります。これは正確には血管収縮性頭痛と呼ばれるもので、比較的若年層に起こることが多く、女性に多い疾患です。強い吐き気もしばしば伴い、起きていられないほど痛いこともよくありますが、通常は、痛みはほぼ一日以内におさまります。
しかしながら、片頭痛に引き続いて、このあと述べる筋緊張性頭痛に移行していきますと、痛みが少し長引くこともあります。頭痛発作の間隔などは個人差があり年に数回程度の人から一週間に一度はおきるような頻度の多い人もあります。
もう一つの代表である筋緊張性頭痛は、具体的には首筋や肩の筋肉のこわばりによって引き起こされる頭痛で、実は頭痛の約半数を占めるものです。夕方になると痛みが憎悪することがよく見られ、肩の筋肉や首筋の筋肉に圧痛点を認めることもよくあります。数日以上持続することまれでなく、ストレスや不安などの精神的要因も症状を悪化させる要因となります。このタイプの頭痛は、若い人からお年寄りまで色々な年代で見られますが、年をとるにつれて徐々に頻度が多くなる傾向にあります。お風呂上がりには筋肉の緊張がほぐれて痛みも和らいでいることが多いのもこの頭痛の特徴の一つでしょう。
現在、頭痛症の治療は薬物療法が主体で、最近になって、片頭痛症に対する新しいお薬(トリプタン系)が出現し、治療成績が非常に改善されました。効果の発現も比較的早くて良いお薬ですが、残念ながら片頭痛だけにしか効かないので、その他の頭痛には効果がありません。また、筋緊張型頭痛症の治療も薬物治療が主体ですが、使用するお薬は全く異なり、筋の緊張を改善させ痛みを取るお薬を使用します。ただしお薬以外にも、首筋や肩の筋肉の循環を良くするために体操を行うことは痛みの予防にもなります。
3.器質性疾患による頭痛
次に、器質性疾患による頭痛は、くも膜下出血に代表されるような脳血管障害によるものは突発的に激しい頭痛で発症し、同時に強い吐き気や嘔吐、意識障害、さらには手足が動かなくなったりと、突然と色んな症状が現れます。しかし場合によっては頭痛だけの場合もあり、今まで感じたことのないような頭痛を感じた時には脳神経外科専門医を受診して下さい。脳血管障害のうちでも、脳梗塞の場合には、以外にも頭痛を伴うことは少なく、あっても軽い頭痛であることがほとんどで、頭痛よりも手や足の運動障害やしびれ、さらには言葉の障害が重要な症状です。この場合には、頭痛がないからといっても安心できません。
脳腫瘍の場合には、朝方に鈍い頭痛が続くものの、日中は痛みが軽くなったりと、一定した痛みとは限りません。通常は頭痛以外にも運動障害などの神経障害を伴うことが一般的です。
軽い頭部打撲の後に後遺症として現れる慢性硬膜下血腫なども、鈍い痛みが頭部打撲後1ヶ月以上経ってから始まり、これに運動障害などの神経症状が加わってくることもあります。
これらの脳疾患以外にも、副鼻腔炎などの炎症疾患、高血圧性脳症、慢性的な貧血など内科的疾患でも頭痛を引き起こすことがあります。いずれにせよ、器質性疾患によるものは、原因となる疾患の治療が一番大切であり、専門医を受診して早く診断をつけることが大事です。単に頭の痛みといってもいろいろな病気や治療法があるので、脳神経外科あるいは神経内科の医師の診断を受けてから、治療を決定する事が重要です。
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