村谷歯科医院 院長 村谷 恵子    

■広島市東区若草町
■地域医療
■かみ合わせ
■虫歯
■歯周病
■定期検診
■早期発見・早期治療
〜地域社会の皆様のかかりつけ歯科医
(街の歯医者さん)として〜

はじめに
 私は大学を卒業して歯科医師となり、一生懸命地域の歯科診療に心血を注いできましたが、最新の歯科治療、最先端医療は他の先生方がお話しくださいますので、私は20年間診療してきた中から大切なことだと思うことを述べてみたいと思います。このことが最新治療、先端治療の基本にこなければ、患者さんを第一に考えた治療にはなり得ないと思うからです。

1本の歯を大切に
 1本の歯を失うことは他の歯への負担を増やし、更に他の歯を失う引き金となります。また食事の能率を減じ、歯並びも悪くなります。歯を次々と失うことになれば、単に咬めない、見た目が悪い、発音しにくいと言ったこと以上に、咬み合わせの異常から顎関節症という、アゴの関節の異常を引き起こすことがあります。これは単にアゴの関節の異常にとどまらず体全体の異常を引き起こすこともありますから、虫歯・歯周病を問わず歯を失うことやそれを放置することは非常に危険なことです。また虫歯や歯周病を放置すること自体、その病原菌によって全身的な影響が出ることがありますから、やはり好ましくありません。特に、他に全身的疾患がある場合、非常に危険です。

 では、1本の歯を大切にするということはどういうことかと言うと、やはり虫歯にせよ、歯周病にせよ、定期検診と早期治療につきると思います。虫歯も歯周病も、放置していて悪化することはあっても自然治癒することはありません。早期発見と早期治療が簡単で短期間の治療で済ませるポイントです。放置すればする程、歯を失う可能性がどんどん高まると考えて下さい。

虫歯について
 虫歯については今更申し上げるまでもありませんが、自然治癒しないものだということを肝に銘じて下さい。早期発見・早期治療が大切です。そして極力歯を削らないことです。歯を削れば削るほど、歯に対するダメージは大きいと考えて下さい。そして、どんな詰め物(充填物)もかぶせ物(補綴物)も天然の歯にはかないません。人工物には必ず寿命があります(もちろん人の寿命より長いものであればそれで良いかもしれませんが)。そして物性も機能性も天然の歯にはかないません。
 さらに虫歯が進むと歯の神経を取ったり、死んでしまった歯の根の治療をします。具体的に言えば歯がしみてきたり痛くなってからでは遅いのです。

 しかし歯の神経を取ったり神経の死んでしまった歯の根の治療をしても、まだ残せる歯は幸いです。口の中を衛生的にし、周囲の歯を虫歯にしない為、虫歯の菌の全身的影響を防ぐ為にも、やむなく最後の手段として抜歯をします。そして抜いてしまったあとはブリッヂや入れ歯、インプラントなどの治療をしますが、それぞれ一長一短があって、抜いてしまった本来の天然歯にはかないませんし、他の歯への負担増は避けられません。
 いずれにしても歯は極力削らない、歯の神経はなるべく残す、そしてできる限り歯は残すことが大原則です。そしてその為には定期検診による早期発見と早期治療が大切です。

歯周病について
 歯周病というのは簡単にいえば、歯の根を支えている周囲の骨が溶ける病気です。はじめは痛みもなく、自覚症状が無いままゆっくりと進行します。やがて、
●歯肉が赤黒く腫れている
●歯みがきをすると出血がある
●歯石がたまっている
●口臭がする
等症状が出始めます。さらに進むと、
●歯がグラグラする
●時々腫れる
●痛い
●膿が出る
といった症状が出ます。
 ここまで来ればかなり重症です。このまま放っておけばやがて次々と歯を失うことになります。

 治療法は色々ありますが、基本的には早期治療と定期検診につきると思います。自然治癒はありませんし、虫歯が1本も無いのが自慢の人も、案外要注意です。重症化すればするほど治療も大変です。半年〜1年に1回程度の定期検診と、日頃のていねいな歯みがきが大切です。

定期検診について
 半年〜1年に1回の定期検診をお勧めします。歯みがきは磨いているつもりでも案外磨けていないものです。「磨いている」イコール「磨けている」ではありません。磨き残しは歯垢となって虫歯や歯周病の原因となります。
 定期検診の第一の目的と効用はこうした初期の虫歯や歯周病の早期発見・早期治療にあります。初期の虫歯や歯周病であれば治療も簡単で早く済みます。場合によっては経過観察にして次回の定期検診まで様子を見ることになるかもしれません。

 定期検診の第二の効用は、すぐにかぶせ物・詰めたものの点検ができることです。自覚症状が出てからでは手遅れの場合があります。定期検診の効用の第1は早期発見・早期治療ですが、過去に治療した部位についても同様です。過去に治療したと言うことはやはり虫歯や歯周病のなりやすかった部位であることと同時に、人工物が施されているという点で、より一層のメインテナンスを要求されているのです。どんな高価な治療がなされたとしても、定期検診=メインテナンスを怠っていると、もつべきものももたないことがあると思って下さい。

乳歯について
「乳歯はいずれ永久歯が萌えてくるのだから虫歯になっても治療しなくて良い」とお考えのお母様がもしいらっしゃいましたら、それは誤りです。健全な乳歯があってこそ健全な永久歯が萌えてくるのだという事をお考え下さい。又、当院ではお子様の意志にまかせて治療します。押さえつけて無理に治療するという事は行いません。何故でしょうか?
 無理に押さえつけて治療したという記憶は大人になっても消える事が無く、従って歯科医院に行きたくないという行動に出てしまうからです。小さいうちからお子様と仲良くさせて頂いて、私とお友達になってほしいと思っております。
 乳歯について私の基本的な考え方を書かせて頂きました。皆様の御意見をお聞かせ下さい。


メディカルーJ へ 一つ前に戻る この病院の情報を見る