リハビリとは

リハビリテーションの意味

リハビリテーションという言葉を聞くと、何となく暗いイメージがあり、病院の中でもくもくと機能回復訓練に励んでいる姿を想像する人が多いかもしれません。でも、リハビリテーションは、何らかの原因で傷ついた体をもとのNormal(正常)な状態にもどすことであり、前向きな健康活動の一環です。

リハビリテーションには、医学的なリハビリ、職業的なリハビリ、社会的なリハビリがあります。

医学的なリハビリ

医学的なリハビリテーションは、事故、ケガ、病気などで傷ついた体の組織をもとの正常な状態か、それに近い状態にもどす基本的な処置、治療といえます。この医学的なリハビリテーションが完了しないかぎり、医師の手から離れることがなかなかできません。

職業的なリハビリ

職業的なリハビリテーションは、仕事ができない状態まで陥ったとき、体が正常な状態にもどったあと、再び職業につけるように、職業的な機能を回復させる治療です。

社会的なリハビリ

最後の社会的なリハビリテーションは、障害や病気で受けた肉体的な治療が完了しても、精神的なダメージが大きいと、立ち直りにも時間がかかります。特に社会的に対応、順応できる肉体的、精神的な自信をとりもどすことが社会的リハビリテーションの目的です。

腰痛、肩こり、膝の痛みなど

入院し、医学的、職業的、社会的なリハビリテーションを受けるような障害や病気でなくても、いつまでもつづく腰痛、肩こり、膝の痛みなどの慢性障害に悩んでいる人たちが大勢います。

このように痛みや不快などの苦痛に耐えながら日常生活や仕事に従事している場合も、リハビリがおすすめです。

ミドルエイジの痛み

ミドルエイジ(中高年)になると、だまっていても筋肉や骨が弱くなりがちです。骨や筋肉に不調を感じたら、小さな痛みであっても、放置せず、我慢せずにリハビリテーションでもとのNormalな状態に戻したいものです。

「柔らかい体」と「強い筋肉」を回復

一時的に消えてもすぐ再発

筋肉が弱くなったために起こる体の各部位の痛みは、病院でレントゲン写真をとってみてもわかりません。そんな痛みは、ハリや灸、電気治療によって一時的に消すことはできますが、しばらくするとまた再発する恐れがあります。

根本原因は、筋力不足?

痛みを一時的に和らげるだけにとどまらず、根本的な原因を開穴することが大切です。体を動かし、支えているのは筋肉ですので、柔らかい体と強い筋肉をもつことで、ケガや障害を防ぎやすい体質をつくることができます。

この「柔らかい体」と「強い筋肉」を取りもどすのが、リハビリテーションです。

早めのリフレッシュ

リハビリに励むことで、肉体的にも精神的にも自信を回復することができます。傷ついた体は、一日も早くリフレッシュし、真の健康を取り戻しましょう。(佐々部光章)