| たがみ医院 院長 田上 真 |
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■福岡市東区下原2丁目
■肛門科
■腹鏡下手術・痔・胆嚢 |
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慢性の痛みでお悩みの方、
ペインクリニックをご存知ですか? |
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神経ブロックとは
痛んでいる場所へ行く神経の根元に、局所麻酔薬(ケガをして縫うときや、歯科で使う一般的な痛み止めの注射液)を注射します。当然痛みは取れますが、同時に痛んでいる場所の血管を開きます。慢性の痛みのある場所では様々な発痛物質が作られています。この発痛物質は痛みだけでなく、その場所の血管を収縮させ、血液の循環を悪くして酸欠状態にする作用を持っています。血液の循環が悪くなると、さらに発痛物質が作られ、これがまた血液の流れを悪くするという痛みの悪循環を形成します。痛みの原因となった元の病気は治っているのに、この悪循環が残っている為、慢性の痛みとなります。ここで神経ブロックをしてやると血管が開き、発痛物質が出なくなり、元の痛んでなかった状態に戻ります。
この血管を開く作用は、星状神経節ブロックや硬膜外ブロックで特に著明に出ます。内服薬や静脈注射では得られない強力な作用で、しかも狙った場所だけの血管を開くことが出来るのです。
星状神経節ブロックについて
首の左右の付け根にある交感神経節を星状神経節といい、ここに局所麻酔薬を注射します。交感神経の働きによって血管は開いたり閉じたりします。注射により交感神経がブロックされると、頭のてっぺんから大体脇の下くらいまでの血管が開きます。この範囲で痛んでいる場所の血流低下状態を改善し、痛みをやわらげます。この血流増加作用の為、花粉症、顔面神経麻痺、突発性難聴、メニエル病、レイノー病など痛み以外の病気にも効果があります。
硬膜外ブロックについて
脊髄は硬膜という硬い膜で覆われています。その硬膜の外側に局所麻酔薬を注射します。脊髄から体のあちこちに出て行く末梢神経は、必ず硬膜を貫き硬膜外を通って行くので、硬膜外に薬を入れると、末梢神経の一番根元に効き、よく痛みが取れます。大体5〜8mlを入れ、痛んでいる神経にだけ効くようにします。このとき同時に交感神経もブロックされ血流がよくなり、痛みの悪循環をストップします。
ブロックする場所により、頚部、胸部、腰部、仙骨部硬膜外ブロックと呼ばれます。腰部、仙骨部は簡単に出来るので、他科でもやっている所がありますが、頚部、胸部は手技が難しい為、ペインクリニックで受けないと危険を伴います。
硬膜外ブロックにより、脳や脊髄が原因の痛み以外、全て取ることが出来ますが、特に首や肩の痛みやコリ、筋緊張性頭痛、腰痛、坐骨神経痛、ぎっくり腰、帯状疱疹(胴巻き)の痛み、ガンの痛み等に効果があります。椎間板ヘルニアも、ブロックによる血流増加作用により、脱出しているヘルニアの縮小速度を速めます。全てのヘルニアが、ブロックによりよくなるわけではありませんが、保存的治療と手術療法の間に位置する治療法と考えていただければ結構です。
ただし、腰痛の中で、脊柱管狭窄症だけは、脊柱管が狭くなっているという、どうしようもない原因の為、ブロックしても一時的な効果にとどまります。それでも週に1〜2回のブロックを続ければ、軽い痛みで過ごせる場合が多いようです。
ブロックの副作用を心配される方もいらっしゃいますが、心配の必要はありません。使用する局所麻酔薬の濃度により2〜3時間しびれた感じが残る事もありますが、必ず元に戻ります。少ししびれを感じるくらいのほうがよく効きますが、年齢とともに注射液を薄くしていきます。それと、癖にならないかと心配される方も多いようですが。何回しても癖になることはありません。神経がぼろぼろになるとか、脊髄にするのはよくないなどと言う人(医者でさえ)もいますが、毎日しても構わないし、硬膜外にするものであって、脊髄にするものではありません。
帯状疱疹(いわゆる胴巻き)について
痛みとともに皮膚に発疹が出来てくる為、多くの方は皮膚科に行きますが、これは皮膚の病気ではなく、末梢神経の病気です。ほとんどの人が、子供の頃かかった水疱瘡の原因のウィルスが脊髄の神経節に潜んでいます。そして体調を崩して免疫力が低下した時などに、再びウィルスが活動を始め、神経を虫食んでいきます。そして、その神経の終点が皮膚になるので、結果としてそこに発疹が出来るわけです。
現在はよい抗ウィルス剤があるので、何科に行っても治してもらえますが、痛みが強い場合は、痛みを我慢しながらの治療になります。ペインクリニックでは、ブロックして、痛みをとりながら治療するので、痛まないまま治せます。
問題は、皮疹は放っておいても2〜3週間で治りますが、中には何年も何十年も痛みが残り、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる状態になることがあります。痛みが強い場合やしびれを伴っている時、高齢者、糖尿病の人などで、そうなりやすいのです。この状態になってから神経ブロックしても、なかなか完全に痛みをとることは出来ません。これを防ぐ為には、発症後早ければ早いほどいいのですが、遅くとも2週間以内に神経ブロックをする必要があります。神経痛になって悔やむことのないよう、早期にペインクリニックを受診して下さい。 |
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