リハビリの「完了」とは

100パーセント以上に戻すこと

痛みがなくなったとか、動かしても少し痛むだけ、ほとんど痛くないということで、リハビリテーションが終了したと思ってしまう人は多いです。

リハビリテーションの完了は、ケガをする前の状態にすべて100パーセント、またそれ以上の状態にもどすことです。

痛みがなくなっても筋力が弱くなったり、柔軟性がなくなったり、持久力も落ちてしまっていたら、リハビリは完了したとはいえません。

筋肉は使わないと弱く、細くなる

骨と筋肉、特に筋肉は使わないと弱く、細く、かたくなります。普段何も運動やトレーニングをすることもなく、筋肉を鍛えていないと、ケガをすることでさらに筋肉が弱くなります。打撲をしたり、ひねったりして痛みを覚えると、もうそれだけで周囲の筋力が低下します。

リハビリをしないと
再発の恐れ

いったん痛みがなくなっても、リハビリをしない限り、筋力がケガをする前より弱くなっているのですから、もと通りの力を出すとすぐ再発する可能性が高くなります。

運動でも、当然百パーセントの力を出すことができず、体力や運動能力が低下しているごとになります。

左右の差

ご自分の脚の太股やふくらはぎの太さを測ってみて下さい。両脚とも同じ太さの人は少ないはずです。左右の脚の太さに差があることは、筋力にも差があるということです。

片方の筋肉のオーバーユーズ

この差が大きいと、弱い方の脚に過度の負担がかかるようになり、耐えきれなくなってオーバーユーズ(使いすぎ)による痛みが出てきます。これでまた筋力が弱くなり、ますます左右の脚の筋力の差が大きくなってしまいます。

リハビリでバランスを整える
腰痛の原因にも

左右の脚の筋力差は、腰痛を引き起こすこともあります。リハビリをしっかり行って、左右の脚の筋力のバランスをとる心要があります。

均衡のとれた体に戻す

リハビリテーションは、均衡のとれた体にもどすことが目的です。

ケガをしていなくてもバランスのくずれている人は、自分の弱い部分を強化する必要があります。

ケガや病気は、なってからでは遅いです。予防が何よりも大切。リハビリ健康法で文字通り健康な体を獲得しましょう。