歴代の上原賞の受賞者

賞金2,000万円

「上原賞」の歴代の受賞者の一覧(リスト)です。 上原賞は、病気の予防や健康づくりに役立つ研究をした人に贈られます。 賞金が3,000万円(2018年現在)で、たいへん太っ腹な賞です。 医学や生命科学などの分野でひときわ優れた実績をあげ、かつその後も引き続き活躍している研究者が対象です。

1985年創設、毎年12月に受賞

上原賞は1985年に創設されました。毎年12月に受賞者が発表され、翌年の3月に授賞式が行われます。主に大学の学者が受賞しています。

故・上原正吉の財団

上原賞を主催しているのは、上原記念生命科学財団です。 この財団は、大正製薬の社長や科学技術庁長官を務めた故上原正吉氏(1983年死去)の遺志をふまえ、同氏の遺産などを元に設立されました。 財団の選考委員会が、上原賞の受賞者の選定をしています。(リトリート編集部 大畑亮介)

上原賞の受賞者一覧(リスト)

受賞者 研究テーマ
2018 佐々木裕之 (ささき・ひろゆき)
(九州大学 生体防御医学研究所主幹教授)
哺乳類のエピジェネティクス制御機構の解明
高柳広 (たかやなぎ・ひろし)
(東京大学 大学院医学系研究科教授)
骨免疫学の創始による自己免疫疾患・骨関節疾患の研究
2017 松本邦弘 (まつもと・くにひろ)
(名古屋大学 大学院理学研究科名誉教授)
動物の発生・分化を制御する情報伝達機構の解明
宮脇敦史 (みわやき・あつし)
(理化学研究所 脳科学総合研究センター副センター長)
バイオイメージングの医学応用的開発研究
2016 一條秀憲 (いちじょう・ひでのり)
(東京大学大学院薬学系研究科)
新たなストレスシグナル機構の発見から創薬基盤形成へ
小川誠司 (おがわ・せいし)
(京都大学大学院医学研究科)

宮野悟 (みやの・さとる)
(東京大学医科学研究所)
先端ゲノミクスによる癌の分子基盤の解明
2015 豊島近 (とよしま・ちかし)
(東京大学分子細胞生物学研究所)
イオンポンプによる能動輸送機構の原子構造による解明
水島昇 (みずしま・のぼる)
(東京大学大学院医学系研究科)

吉森保 (よしもり・たもつ)
(大阪大学大学院生命機能研究科・医学系研究科)
哺乳類オートファジーの分子機構と生理機能の研究
2014 狩野方伸 (かのう・まさのぶ)
(東京大学大学院医学系研究科教授)
シナプスの機能発達、可塑性および伝達調節の基本メカニズムの解明
2013 笹井芳樹 (ささい・よしき)
(理化学研究所発生・再生科学総合研究センター)
幹細胞の自己組織化による臓器形成の自律制御原理の研究
濡木理 (ぬれき・おさむ)
(東京大学大学院理学系研究科)
細胞膜輸送の分子機構の解明
2012 竹縄忠臣 (たけなわ・ただおみ)
(神戸大学大学院医学研究科)
ホスホイノシタイド結合タンパク質による細胞ダイナミズム制御
渡邊嘉典 (わたなべ・よしのり)
(東京大学分子細胞生物学研究所)
染色体分配の基本原理の解明
2011 森和俊 (もり・かずとし)
(京都大学大学院理学研究科)
小胞体ストレス応答の発見とその分子機構の解明
山本雅之 (やまもと・まさゆき)
(東北大学大学院医学系研究科)
酸素や食物に含まれる毒性に対する生体の応答機構の解明
2010 河西春郎 (かさい・はるお)
(東京大学大学院医学系研究科)
2光子顕微鏡を用いた大脳シナプスと分泌現象の研究
間野博行 (まの・ひろゆき)
(自治医科大学、東京大学大学院医学系研究科)
肺がんの原因となる遺伝子「EML4-ALK」の発見と臨床応用
2009 杉山雄一 (すぎやま・ゆういち)
(東京大学大学院薬学系研究科)
トランスポーターの関わる薬物体内動態予測法の確立と創薬支援への応用
西田栄介 (にしだ・えいすけ)
(京都大学大学院生命科学研究科)
細胞内シグナル伝達経路の同定、制御機構並びに生理機能に関する研究