ブロッコリー
ブロッコリーには、東洋医学でいう「五臓」の働きを回復する働きがあります。とくに、「腎(じん)」の機能を高めるとされます。腎は、生殖や成長、ホルモン、免疫などの機能を併せ持つ”生命の源“とされており、たいへん重要な臓器です。このため、ブロッコリーを食べると、アンチエイジング、耳鳴り、むくみ、脱け毛などに効果が期待できると言われています。また、「脾」(ひ)の機能もととのえる作用があるので、消化不良や食欲不振などの症状がある時に食べるとよいでしょう。
スタミナ不足に
食べる人の体質にかかわらず良い食材とされますが、中でも虚弱体質でスタミナがない人、疲れが取れにくい人、元気が出ない人は、継続して食べると体力不足を補ってくれます。
食べ方
色よく茹で上がったブロッコリーには、マヨネーズがとてもよく合います。そのさっぱりとした味、くせのなさは、野菜ぎらいの子供にも好まれるかも知れません。
パセリに次ぐビタミンCの多さ
ブロッコリーは、ビタミン類、カルシウム、蛋白質が豊富で、中でもビタミンCは100g中160mgと、野菜の中でもパセリに次ぐ含有量です。茹でると1/3ほどに減りますが、100g食べると一日の必要量がとれてしまいます。
選び方
つぼみが濃い緑色をして、密にしまったものが新鮮です。色がまだらだったり、黄色い花の咲きはじめたようなものは、味も香りも劣ります。
切り口のみずみずしさ
切り口がみずみずしいことも鮮度の目安になります。できれば外葉も元気についたものを求めましょう。
使い方
小分けにして手早く
たっぷりの湯に塩を加えて茹でます。栄養をそこなわないためと、色よく仕上げる意味から、食べよい大きさに枝を分けたら、軸に十文字の切り目を入れて、早く茹で上げるようにします。ややかために茹で上げ、ざるに広げて手早く熱をとります。(水にひたすと味を損います)
太い軸の部分も
食物繊維が豊富な大事な食品ですから、皮をむいて茹で上げ、薄切りにして油妙めや胡麻和えなどにしましょう。左はその他の軸の利用法のヒントです。
軸の使い方
- 生のまま又は茹でたものを薄切りにして妙めものに。
- 茹でてから、サラダの中に。
- 挽肉と炒め、小麦粉と牛乳でクリーム煮に。
- 茹でてピーナッツ和え、胡麻和えに。
- 野菜たっぷりのスープの実に。
カリフラワー
ブロッコリ―の兄弟といえるのが、カリフラワーです。いずれもアブラナ科のキャベツの仲間で、ブロッコリーが突然変異し、花とつぼみが白くなったのがカリフラワーだとされます。見た目もそっくりですね。
ビタミン豊富な冬野菜
カリフラワーは、ひと霜降りた頃から3月頃迄がおいしい時期です。味が淡白なので、サラダやグラタン、甘酢漬けなど、利用範囲が広く、ビタミンB1、B2、Cを多く含みます。冬野菜の中でも大いに利用したいものの一つです。
選び方
外葉が生き生きとして、花を包むような形をしているものを。花が咲いてしまうと味が落ちますから、まっ白くかたくしまり、全体に重みのあるものがよく、軸が太く短いものを選びます。
保存のやり方
保存する場合は、きっちりとラップで包み、冷蔵庫の野菜室に入れます。茹でたものは、時間がたつと味が落ちますし、いたみも早いので、せいぜい次の日には使いきるようにしましょう。
使い方
カリフラワーは、食卓の彩りから考えてもまっ白に茹で上げたいものですよね。茹で方は、いろいろな方法がいわれていますが、以下の方法が最も手軽で、まっ白に茹で上がります。
レモンでまっ白に茹でる
カリフラワーを小房に分け、沸騰湯の中にレモンの薄切りを1~2枚(ない場合は酢で代用)とともに入れ、すぐ蓋をして、再び煮立ったら火を止め、そのまま4~5分蒸らします。ざるに広げてしぜんに冷ませばでき上がり。(水をかけると水っぽくなります)おどろくほど白く仕上がります。
柔らかめが好きな方は、蒸らし時間で調節します。又、レモンを入れずに小麦粉やパンの耳を入れたり、スパゲッティの茹で汁を利用すると、色はさほど白くはなりませんが旨味が出ます。