オクラ
東洋医学では、オクラは「脾」(ひ)と胃の消化吸収力を高めると言われています。脾とは、胃とともに消化吸収に関する働きを担う臓器です。このため、オクラを食べると、食欲不振、消化不良、胃炎の改善につながると考えられています。
夏バテ予防に
また、オクラには体の熱を鎮め、津液(しんえき)を補う作用もあります。のどの渇きを潤し、夏バテ予防に適した食材です。便意を促す働きもあるので、潤いが不足したために起きた、夏の便秘におすすめです。
血のめぐりをスムーズに
このほか、オクラには血液のめぐりをスムーズにして、滞りを解消する作用があります。体内に過剰な熱と汚れた血が増えて起こる、ニキビ、皮膚の腫れ、目の下のクマ、イライラの改善によいでしょう。
オクラの調理
オクラの旬は夏。豆と同じように、とりたてがとてもおいしい作物ですから、家庭菜園で育てることをおすすめします。開花後5~6日の若くて柔らかいものが最高です。生食のほか、茹でて和えもの、妙めもの、てんぷらなどに向いています。水洗いしてから塩をまぶして表面のうぶ毛をとり、再び水で洗って調理します。
おすすめメニュー
オクラの山椒揚げ
ちょっとしたおつまみや、他の揚げものとの盛り合わせなどに適しています。
つくり方
- オクラは洗って水けを拭きとり、へたの先を切り落とし、縦に1本ずつ切れ目を入れます。
- 塩と粉山椒をまぜ、ちょっと空煎りします。
- 揚げ油を180℃に熱し、オクラをさっと揚げ、かわいたボールに入れて、山椒塩をふり入れ、ボールをゆすって、まんべんなくまぶしつけます。
オクラのおろし和え
つくり方
- 新鮮なオクラのへたをとり除き、薄い輪切りにします。
- 別に大根おろしをすり、かるくしぼっておきます。
- オクラと大根おろしを合わせて酢醤油を入れ、粘りが出るまでよくまぜます。
- 器に盛りつけ、削りがつおをかけます。
オクラ納豆
つくり方
洗ってうぶ毛をとったオクラを、熱湯でさっと茹で、冷水にとってさまします。水けをよくきってから、縦半分に切って種をとり除き、包丁で細かくたたいて、粘りを出します。生醤油と削りがつおをまぜ、熱々のご飯に納豆のようにかけていただきます。
オクラの含め煮
つくり方
- オクラはへたを切りそろえ、きれいにして根もとに十文字にかくし包丁を入れます。
- たっぷりの熱湯に塩を入れて2~3分茹で、水にとってさまし、ざるにとります。
- 調味料を鍋に合わせ、煮立ったところに、オクラを入れて5分位煮て器にとります。
オクラとえびのトマト煮
つくり方
- 芝えびは背わたをとり、塩水でさっと洗い上げておきます。オクラはへたと先端を切り、太いものは斜めに切ります。
- フライパンにサラダ油を熱し、玉葱とにんにくのみじん切りをよく妙め、トマトを加えて、まぜ合わせながらつぶれるまで待ってオクラを入れ、さっと火を通したらえびを入れます。あまり煮すぎないようにして白ワインを加え、塩で味をととのえてから、牛乳でといた小麦粉を流し入れてとろ味をつけます。
オクラのソテー
オクラをさっと湯がいてから、サラダ油でソテーにして塩、胡椒で味をつけます。